多発性骨髄腫ではさまざまな染色体異常が報告されているが,そのなかでも多いものに14番染色体に存在するIgH遺伝子座と他の染色体の転座がある.代表的なものとして,4;14転座(IgH-FGFR3),11;14転座(IgH-bcl1),14;16転座(IgH-MAF)などがある.これらはFISH法によりその存在を検査することが可能である.