概日リズムの異常で起こる睡眠障害で,睡眠相前進症候群(advanced sleep phase syndrome:ASPS),睡眠相後退症候群(delayed sleep phase syndrome:DSPS),非24時間睡眠覚醒症候群などがある.ASPSでは原因遺伝子変異として,Per2のS662G,CK(カゼインキナーゼ)ⅠδのT22A変異が知られている.DSPSに関しては,いくつかの時計遺伝子との関連が示唆されているものの確固たる因果関係は明らかになっていない.