1991年に飯島によりNatureに報告された炭素のみからなるチューブ状の合成新素材.単層と多層のものがあるが,その太さは数nmから150 nm程度であり,DNAとほぼ同じ太さである.きわめて細く導電性を有することが特徴であり,すでに携帯電話などの電池の内部,液晶パネルの樹脂内で使用されている.空気中を浮遊した場合にはアスベストと同様の悪性中皮腫発生が懸念されるため,その製造にかかわる曝露について法的な整備が検討されている.