単一原因遺伝子による常染色体優性遺伝形式にのっとり腎がんを発生するラットの系統として,1954年にノルウェーで発見された.遺伝解析により,ラット10番染色体上の遺伝子Tsc2が原因遺伝子であることが判明している.本ラット系統では,生殖細胞系列での挿入変異により,Tsc2が不活性化されている.