イントロン配列自身が酵素類似の活性を発揮してスプライシングを行う自己スプライシング・イントロンは,二次配列からグループⅠ(GⅠ)とグループⅡ(GⅡ)に大別される.両者は反応形式も異なり,GⅠイントロンはスプライング第一段階の求核種として遊離グアノシンの3′OH-基を用いるのに対し,GⅡイントロンはイントロン内の2′OH-基を用いる.GⅡイントロンの反応様式はスプライセオソームと等しいことから,両者の進化的関係に興味がもたれてきた.