巨大分子 (macromolecule) によって占められた体積による熱力学的な効果.細胞質の20~40%の体積はタンパク質などの巨大分子によって占められている.巨大分子によって体積が排除されると,巨大分子が互い接近することで分子の配置空間が増加し,系のエントロピーが増える.この熱力学的な効果により,分子間に引力が働く.これが排除体積効果による枯渇相互作用 (depletion interaction) であり,結果的に解離定数を減少させる.