洞房結節で発生したリズムは,房室結節を出た後ヒス束に移行して心室中隔に入り,まもなく左脚と右脚に分岐し,左脚はさらに前枝と後枝に分岐する.ヒス束が左脚と右脚に分岐した後で起こる伝導傷害を脚ブロックといい,右脚ブロックと左脚前枝か左脚後枝どちらかのブロックが同時に起こるものを2枝ブロックという.また,心電図のQRS 幅が0.12 秒以上に延長した場合を完全脚ブロックという.