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BAC-TRAP法

BACTRAPほう

BAC-TRAPマウスは,特定細胞種で発現する遺伝子翻訳産物を効率的に単離・解析するために開発された遺伝子改変マウスである.大腸菌人工染色体(BAC)を用いてアストロサイト特異的プロモーター下にGFP融合リボソームタンパク質を発現させ,抗GFP抗体を用いた免疫沈降によりアストロサイト由来のmRNAを単離し,解析することが可能である.一方,RiboTagマウスは,Cre-loxPシステム利用してリボソームタンパク質L22(Rpl22)遺伝子にHAタグをCre依存的に付加できるよう設計された遺伝子改変マウスである.このマウスとアストロサイト特異的Cre リコンビナーゼ発現マウスを交配することにより,Cre-loxPシステムを用いてHA融合リボソームタンパク質をアストロサイト特異的に発現させ,抗HA抗体を用いた免疫沈降によりアストロサイト由来のmRNAを単離し,解析することが可能である.(実験医学増刊4310より)

脳と体をつなぐ要 グリア細胞と疾患

可視化と脳情報デコーディングでその多様性と病態変化を理解し、治療をめざす

岡部繁男,小泉修一,津田 誠/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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