ヒトの体毛
ひとのたいもう
ヒトには脂腺性毛包と軟毛性毛包,終毛性毛包がつくる体毛がある.終毛性毛包は頭髪や腋毛,陰毛,眉毛,睫など太く長い黒い剛毛で,長い成長期(anagen)をもち動物の体毛に該当する.一方,軟毛性毛包は四肢や躯幹の成長期が短い産毛で,細く短く白い.ヒトの体毛には体表の毛包密度の低下(乏毛化)と短い軟毛(矮小化)の両者による変化が生じた.ヒトを裸のサルというのは軟毛性毛包の体毛が長く伸びないためである.(実験医学増刊437より)

生体内外をつなぐ動的な臓器 皮膚 健康と疾患のサイエンス
免疫・代謝・バリアの恒常性から個々の病態と老化を理解し、最適な治療へ
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