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拡散テンソルイメージング

かくさんてんそるいめーじんぐ

拡散テンソルイメージングは,水分子の異方性拡散を画像化する磁気共鳴画像法の一つである.磁気共鳴画像法では,水分子にある水素原子核の信号を検出することで画像を形成している.脳白質は軸索が走行し,その周囲は水分子のほとんど存在しない髄鞘で被覆されている.このような状況下では軸索内部にある水分子の運動(拡散)方向は軸索の走行する1方向に制限されることになりこれを異方性拡散と呼ぶ.この程度を定量し画像化する手法が拡散テンソルイメージング法であり,軸索の走行や密度,髄鞘化の程度を反映した画像を得ることができる.(実験医学増刊4310より)

脳と体をつなぐ要 グリア細胞と疾患

可視化と脳情報デコーディングでその多様性と病態変化を理解し、治療をめざす

岡部繁男,小泉修一,津田 誠/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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