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2006年11-12月号
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最新号
(10月20日発行)
2006年11-12月号
(Vol.6 No.6)
定価 2,625円(税込)
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喜怒脳楽
山元大輔
最終回(第12回) テイレシアスのヘビをたずねて三千里
ヒトにしか同性愛がないと信じている人がいる.ひょっとして,性指向性(異性を性愛の対象とするか同性を性愛の対象とするか)がファッションと同じで個々人が好みに応じて自由に選択できる,ある種文化的な何かと見なしているんだろうか.
もし自由に選べるなら,世の中,一段と楽しくなりそう.あるときは男にぞっこん惚れてみる.その男に失恋したら,気分を一新して次はいい女を捜す.ついでに自分が男になったり女になったりできたら,人生の豊かさはいっそう増すに違いない.なんだか,スイッチできない現実がむやみに色あせて見える.
そんな妄想をもつ奴は大昔からいたと見えて,ギリシャ神話に次のような話があることを,作家の島田雅彦氏に教えられた..
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