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2006年11-12月号
> 分子標的薬開発への挑戦
最新号
(10月20日発行)
2006年11-12月号
(Vol.6 No.6)
定価 2,625円(税込)
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分子標的薬開発への挑戦
第5回 未来の創薬研究2
・ゲノム創薬 〜新たな分子標的医薬開発のストラテジー
辻本豪三
ヒトゲノムプロジェクトの終了により,ポストゲノム時代の創薬研究が始まっている.トランスクリプトーム,プロテオーム等のゲノム機能科学研究の成果が,創薬科学のインフラを大きく拡げると共に,特に生命活動を成立させている分子ネットワークという観点から,ゲノム創薬ストラテジーによる分子標的医薬の開発が加速している.本稿では最近の筆者等の研究を例に,ポストゲノムシークエンス時代のゲノム創薬を概説する.
・分子標的薬開発の工学的アプローチ
田畑泰彦
物質を,それを必要としている部位に必要な量,必要な時にもっていくことができれば,その効果は最大限に発揮されるはずである.これを可能とするための技術,方法論がDDSである.生物医学の知識を基礎にして,薬自体を修飾することでその薬効を高める薬学的アプローチに対して,DDSは分子標的を実現する工学的アプローチである.このDDSには,材料工学をはじめ,さまざまな工学技術,方法論の集積が不可欠である.DDS概念を組み合わせることで,より選択性の高い分子標的が可能になるであろう.
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