トップページ
>
本誌のご案内
>
2006年11-12月号
> 特集
最新号
(10月20日発行)
2006年11-12月号
(Vol.6 No.6)
定価 2,625円(税込)
前号<<
>>次号
・
特集
・
製品特集
■ ニュース
・
サイエンス・トピックス
・
バイオニュース
■ 実験技術
・
テクノ・トレンド
・
最新蛍光イメージング活用術
■ 研究戦略
・
バイオテクノロジージャーナルインタビュー
・
特許戦略で失敗しないためのバイオ研究実践ガイド
・
分子標的薬開発への挑戦
■ コラム&レポート
・
オピニオン
・
研究室でお夜食を
・
喜怒脳楽
・
Cafe101
■ 製品・サービス情報
・
掲載広告一覧
特集
いますぐ使える
ヒト細胞最新活用法
遺伝子解析・薬剤開発・再生医療の必須マテリアル
企画/中村幸夫(理化学研究所バイオリソースセンター)
・<概論>ヒト細胞材料の整備状況とその活用方法
中村幸夫
ヒトの全ゲノムが解読された今日では,いわゆるポスト・ゲノム時代を迎えている.そして,研究者の感心は,遺伝子の相互作用,あるいは,個々の人間で異なる塩基配列の解析などへとシフトしている.個々の人間で異なる塩基配列の解析は,特に疾患感受性(易罹患性)研究や薬剤感受性研究などの医科学研究分野で大きな感心を持って取り組まれているが,こうした研究に用いる研究資源は第一義的には細胞材料に求められる.すなわち,ポスト・ゲノム時代の今日では,ゲノム・インキュベーターとしてのヒト細胞材料が大きなニーズとなっている.
・ヒト由来細胞 〜過去から現在,半世紀にわたって
西條 薫
ヒト由来培養細胞が樹立されたのは,今から約半世紀前である.本稿ではこの半世紀の間を振り返って,ヒト由来培養細胞がライフサイエンスの研究にどのように貢献してきたか,また,今後どのように貢献していくかを簡単にまとめてみたい.
・ヒト不死化細胞
檀上稲穂
ヒトゲノムや遺伝子機能および組織の高次機能などの解析には,in vitro実験を行うための細胞材料が不可欠である.癌細胞以外のヒト細胞を株化することは非常に困難であるが,近年,遺伝子導入による正常組織および疾患組織由来細胞株の樹立法の開発が進んできた.このような細胞株は生体内でのゲノム構造や組織の高次機能を維持しており,通常の細胞株と区別してヒト不死化細胞と呼ばれる.本稿では,ヒト不死化細胞樹立の現状と最近の研究動向について概説する.
・ヒト間葉系幹細胞 〜培養と品質管理のストラテジー
加藤幸夫,五十嵐晃,金輪真佐美
最近,ヒト骨髄や脂肪由来の間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells:MSC)株が入手可能となった(各種 MSC株の入手のためのアドレスを稿末に示した).われわれも理研の細胞バンクに多数のヒト骨髄MSC株を寄託している.ここではヒトMSC株の活用方法のほかに,その規格,均質性(純度),遺伝子マーカーによる品質検査などについて述べる.
・ヒト臍帯血幹細胞
中畑龍俊
臍帯血中の造血幹細胞の存在が示唆されてわずか25年余りであるが,臍帯血はさまざまな実験の材料として使われるだけでなく,臍帯血を用いた移植医療は急激な発展を遂げてきている.同種移植で始まった臍帯血移植は,臍帯血バンクの拡充とともに非血縁者間臍帯血移植が主流となり,今や骨髄バンクからの非血縁者間骨髄移植に迫る勢いである.本稿では,臍帯血造血幹細胞の性状,臍帯血移植の治療成績を概説するとともに,これからの造血幹細胞を用いた再生医療の可能性についても触れてみたい.
・ヒト胚性幹細胞〜遺伝子解析や創薬試験における活用
末盛博文
ヒトES細胞がもつ多能性と無限増殖能を利用して,細胞移植医療に必要となるさまざまな組織細胞を無尽蔵に供給できると期待され,その実用化に向けた研究が進められている.本稿では最近の研究の展開や今後のES細胞利用の方向性と,研究利用の手続きについて解説する.
・ヒト組織・臓器 〜疾病研究と医薬品開発をサポートするリソース
鈴木 聡
ポストゲノム時代といわれる今日,医薬品開発の場でもゲノム情報からの創薬が行われているが,研究の対象となる病態組織やその対照の健常人の組織が研究材料として必須なものとなる.日本では,白菊会への献体は社会的認知を受け,医学教育に大きく貢献しているが,癌や認知症などの難病治療を含む医学研究に,臓器・組織を提供することはまだまだ理解されていない.しかし,世界一の長寿国家となったわが国の国民も,難病の治療薬開発には無関心であるはずはない.
■
書籍購入について
■
広告掲載について
■
キーパーソン
■
バイオ研究リンク集
■
バイオキーワード集
■
求人情報
■
セミナー情報
■
メールマガジン
(C)
YODOSHA CO., LTD.
All Rights Reserved.