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動物の心を読む―画像と機械学習法を応用した実験動物の行動解析技術の開発:AIで動物の行動解析を変革する!

村田幸久,坂本直観,小林幸司
Takahisa Murata1)〜3)/Naoaki Sakamoto2)/Koji Kobayashi3):Veterinary Pharmacology, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo1)/Animal Radiology, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo2)/Food and Animal Systemics, Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo3)(東京大学大学院農学生命科学研究科獣医薬理学研究室1)/東京大学大学院農学生命科学研究科放射線動物科学研究室2)/東京大学大学院農学生命科学研究科食と動物のシステム科学研究室3)
10.18958/7431-00002-0001389-00

他の多くの領域と同様に,ライフサイエンス研究においても実験のデジタル化や人工知能の利用がさかんに行われ,一度に多変数の情報をスループット性高く解析することで,生命現象の全容を把握する試みが進んでいる.ライフサイエンス研究のボトルネックとも言える動物実験においても,画像や人工知能を用いた解析技術の開発と応用に注目が集まっている.これらの技術革新により,観察時間や労力,再現性や客観性,ヒト外挿性といった動物実験が抱える多くの課題が解決され,人が動物の心身の状態を読みとれる時代が見えつつある.われわれ人は動物と話せる“ソロモンの指輪”を得ることができるのか――本特集では,齧歯類や霊長類といった実験動物や鑑賞動物を対象に,これらの技術開発や応用に挑む研究者の取り組みを紹介する.(企画/村田幸久)

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