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ex vivoゲノム編集―HLAゲノム編集を用いた免疫再生治療の実現

ex vivo gene editing―HLA editing for regenerative immunotherapy
蟹江慶太郎,金子 新
Keitaro Kanie1)/Shin Kaneko1)2):Laboratory of Regenerative Immunotherapy, Department of Cell Growth and Differentiation, Center for iPS Cell Research and Application(CiRA),Kyoto University1)/Department of Cancer Immunotherapy, Transborder Medical Research Center(TMRC),University of Tsukuba2)(京都大学iPS細胞研究所増殖分化機構研究部門免疫再生治療分野1)/筑波大学トランスボーダー医学研究センターがん免疫治療研究分野2)
10.18958/7431-00001-0001381-00

近年,ゲノム編集技術を用いた治療方法が臨床応用されつつある.また,iPS細胞を用いた再生医療が実現され,自家移植のみならず同種移植の拡がりが期待されている.しかし,同種移植において,移植するiPS細胞由来の細胞・組織とレシピエントのHLA不一致による免疫拒絶が障壁となる.そのため,iPS細胞に対するHLAゲノム編集や免疫調節分子の改変により,免疫拒絶の問題が解決されたユニバーサルiPS細胞の作製が国際的に広く研究されている.本稿ではHLAゲノム編集をはじめとする遺伝子工学技術によって低免疫原性を達成したiPS細胞を用いた免疫再生治療について概説する.

iPS細胞,免疫再生治療,HLAゲノム編集,低免疫原性,iCAR-T細胞

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