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  3. ヒトゲノム編集における責任ある研究開発・臨床応用に向けて
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ヒトゲノム編集における責任ある研究開発・臨床応用に向けて

Toward responsible research and clinical application in human genome editing
澤井　努，片岡雅知，金子未穂
Tsutomu Sawai1）/Masanori Kataoka1）/Miho Kaneko2）：Graduate School of Humanities and Social Sciences, Hiroshima University1）/Graduate School of Sociology, Ritsumeikan University2）（広島大学大学院人間社会科学研究科1）/立命館大学大学院社会学研究科2））
10.18958/7431-00001-0001387-00

2023年3月，イギリスのロンドンで開催された第3回ヒトゲノム編集国際サミットでは，鎌状赤血球症の治療を中心とした体細胞ゲノム編集の進歩が特に注目を集めた．しかし，遺伝性のゲノム編集の安全性や倫理性については目立った進展はなく，市民参画についても成果は限定的であった．ヒトゲノム編集の倫理的議論は深まっている一方で，市民参画は効果的に行われていない．責任ある研究開発と臨床応用への移行期にあって，めざすべき社会像，尊重すべき価値に根ざした対話，そしてそれを支える法制度やインフラの整備が求められている．

体細胞ゲノム編集，生殖細胞系列ゲノム編集，市民参画，倫理的・法的・社会的課題（ELSI），責任ある研究とイノベーション（RRI）

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