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レム睡眠に重要な脳幹神経回路の発見と,パーキンソン病に伴う睡眠異常の原因解明

A pontine-medullary loop crucial for REM sleep and its deficit in Parkinson’s disease
Kashiwagi M, et al:Cell, 187:6272-6289.e21, 2024
柏木光昭,林 悠
Mitsuaki Kashiwagi1)2)/ Yu Hayashi1)2):Department of Biological Sciences, Graduate School of Science, The University of Tokyo1)/International Institute for Integrative Sleep Medicine(WPI-IIIS),University of Tsukuba2)〔東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻1)/筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)2)
10.18958/7657-00003-0001836-00

脳幹がレム睡眠に重要であることは古くから示唆されてきたが,どの回路が重要かの特定には至っていなかった.今回,われわれはマウスを用いて世界ではじめて脳幹の神経細胞群がレム睡眠に中枢的な役割を果たすことを明らかにした.また,それらの神経細胞群のうちの一部が,睡眠障害を伴うヒトのパーキンソン病患者の死後脳において特異的に脱落していることも発見した.

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