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移植片対宿主病(GVHD)に対するファージ療法の開発

An enterococcal phage-derived enzyme suppresses graft-versus-host disease
Fujimoto K, et al:Nature, 632:174-181, 2024
藤本康介
Fujimoto Kosuke1)2):Department of Immunology and Genomics, Graduate School of Medicine, Osaka Metropolitan University1)/Division of Metagenome Medicine, Human Genome Center, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo2)(大阪公立大学大学院医学研究科ゲノム免疫学1)/東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターメタゲノム医学分野2)
10.18958/7657-00003-0001838-00

これまで造血幹細胞移植患者では,移植後にEnterococcus属細菌が腸管内で増殖し,GVHDに関連する死亡率が増加することが明らかとなっていた.今回われわれは,造血幹細胞移植患者のメタゲノム解析からGVHDの病態に関連する強毒性のE. faecalisを特定し,ファージ由来のエンドライシンを用いて制御することでGVHDの病態が改善することを示した.

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