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選択的ドロップレット化技術と1細胞RNA-seqへの応用

Selective encapsulation technology for single cell RNA-seq
松本真寛,笹川洋平,二階堂 愛
Masahiro Matsumoto1)/Yohei Sasagawa2)/Itoshi Nikaido2):ソニー株式会社技術開発研究所アプリケーション技術開発部門ライフサイエンステクノロジー研究開発部1)/東京科学大学難治疾患研究所バイオデータ科学部門ゲノム機能情報分野2)
10.18958/7721-00036-0001915-00

1細胞RNAシークエンス(1細胞RNA-seq)を実施する場合,1細胞化,対象細胞分取,バッファー交換および細胞濃度調整などの工程が必要である.その際セルソーターなどを用いた対象細胞分取や遠心工程による細胞濃度調整などが実施されるが,複数装置を使った工程は,細胞ロスや細胞生存率低下などを生じる可能性がある.本稿では,マイクロ流路チップを用いた細胞分取技術およびそれを転用した選択的ドロップレット化技術に焦点を当て,細胞分取や濃度調整など1細胞RNA-seq用の細胞準備に必要な工程を効率よく実施できる特徴を解説する.

1細胞RNA-seq,マイクロ流路型細胞分取,選択的ドロップレット化

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