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皮膚における真菌マイクロバイオームと疾患

Skin fungal microbiome and skin diseases
杉田 隆,張 音実
Takashi Sugita/Otomi Cho:Department of Microbiology, Meiji Pharmaceutical University(明治薬科大学微生物学研究室)
10.18958/7189-00001-0000370-00

皮膚真菌マイクロバイオームの最も優位な菌種は,身体部位にかかわらずマラセチア属菌(Malassezia)である.マラセチアは,脂漏性皮膚炎,癜風,マラセチア毛包炎,アトピー性皮膚炎の原因あるいは増悪因子となることがある.その発症機序として,脂漏性皮膚炎ではマラセチアが産生するリパーゼが皮脂を分解し,その分解産物である脂肪酸(特にオレイン酸)が炎症を惹起する.一方で,マラセチアが分泌するアスパラギン酸プロテアーゼは黄色ブドウ球菌のバイオフィルム形成を阻害する.このようにマラセチアは宿主あるいはマイクロバイオーム環境によって,病原性を示したり健康維持にも働く.

真菌,マラセチア,リパーゼ,アスパラギン酸プロテアーゼ

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