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アンビセンスコード戦略をもつコルミオウイルスの発見

Identification of a kolmiovirus with an ambisense coding strategy
岸本麻衣,堀江真行
Mai Kishimoto1)2)/Masayuki Horie1)2):大阪公立大学大学院獣医学研究科1)/大阪公立大学大阪国際感染症研究センター2)
10.18958/7769-00036-0006091-00

近年のシークエンス技術の発展により,大量の新規ウイルスが発見された.しかし,その多くはゲノムの配列決定と系統解析にとどまり,生物学的・ウイルス学的な側面まで掘り下げた研究は限られている.われわれはこれまで,公共データベースの網羅的探索と実験ウイルス学的解析を組み合わせた研究を行い,きわめてコンパクトで制約の大きいゲノムをもつ「コルミオウイルス」が従来の常識を覆すアンビセンス(両意性)コード戦略をもつことを明らかとした.本稿では,前述の研究に関する最新の成果を概説する.

コルミオウイルス,デルタウイルス,アンビセンス,公共データベース

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