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細胞質DNAにより駆動するSTING炎症シグナル

STING inflammatory signal pathway triggered by cytosolic DNA
田口友彦
Tomohiko Taguchi:Department of Integrative Life Sciences, Graduate School of Life Sciences, Tohoku University(東北大学大学院生命科学研究科)
10.18958/6991-00001-0000062-00

STING経路は,細胞質に出現した「異所性」DNAに応答して炎症応答を惹起する.元来DNAウイルスが宿主の細胞質にもち込む「非自己」DNAに応答する経路として認識されていたが,近年「自己」DNAにも応答すること,STINGの異常な活性化が自己炎症性疾患・神経変性疾患の原因になっていること,などが次々に明らかにされ注目を浴びている.また,STING経路の活性化が抗腫瘍免疫を劇的に増強することが示され,STINGアジュバントの開発が激化している.本稿では,筆者のグループが明らかにしてきた細胞内輸送によるSTING活性化制御機構を中心に紹介し,STING経路に介入する創薬ストラテジーについて議論する.

細胞質DNA,STING,細胞内物流,ゴルジ体,リソソーム

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