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制御性T細胞とFoxp3の発見がもたらした免疫学のパラダイム転換

2025年ノーベル賞(生理学・医学賞)

Mary E. Brunkow博士,Fred Ramsdell博士,坂口志文博士

末梢性免疫寛容に関する発見

堀 昌平(東京大学大学院薬学系研究科)
10.18958/7833-00015-0006209-00

受賞者プロフィール

Mary E. Brunkow:1961年生.Princeton大学にてPh.D.取得.Institute for Systems BiologyにてSenior Program Manager.
Fred Ramsdell:1960年生.1987年,University of California, Los AngelesにてPh.D.取得.Sonoma BiotherapeuticsにてScientific Advisor.
坂口志文:1951年生.1976年京都大学医学部卒業,1983年同大学にてPh.D.取得.大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授.


(ノーベル財団プレスリリースより引用)

10月6日(月)の18時半すぎ,チョコレートを頬張っていたところ,突然,居室の電話と携帯電話が鳴りだした.新聞社からの電話で「坂口志文先生がノーベル賞を受賞された」と告げられた.その日が生理学・医学賞の発表日であることはわかっていたが,坂口先生は10年近く有力候補に挙がりながら見送られてきたこともあり,「受賞はもう少し先だろう」と思っていただけに,不意を突かれた思いだった.慌ててノーベル財団のホームページを確認すると,確かにBrunkow博士,Ramsdell博士とともに坂口先生の名があった.制御性T細胞とその“マスター転写因子”Foxp3の発見に対してノーベル賞が授与されたのだ.坂口研究室でその発見の一端を担わせていただいた者として,胸にせまるものがあった.

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