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VEGFによるCD8T細胞の機能制御と治療への応用

Direct modulation of CD8 T cell functions by VEGF: mechanisms and therapeutic implications
10.18958/7971-00036-0006402-00
町山裕知,小山正平
Hirotomo Machiyama1)2)/Shohei Koyama1)2):国立がん研究センター研究所免疫ゲノム解析部門1)/大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学2)

血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)は,血管新生制御のみならず,腫瘍微小環境における強力な免疫抑制因子として注目されている.近年の研究により,CD8T細胞は活性化に伴いVEGF受容体を発現し,VEGF-Aによって直接的な疲弊が誘導される一方で,VEGF-Bは代謝維持や生存を促進するなど,相反する制御機構の存在が明らかとなった.実臨床においては,抗VEGF療法と免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint Inhibitor:ICI)の併用が複数のがん種で相乗効果を示し,標準治療の選択肢として確立されている.さらに,VEGFとPD-1/PD-L1を標的とする二重特異性抗体が優れた臨床成績を示しており,今後さらなる治療効果の向上が期待される.

VEGF,CD8T細胞,腫瘍微小環境,疲弊,二重特異性抗体

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