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血管新生阻害剤による腫瘍関連マクロファージ制御:腫瘍血管正常化との関連性

Anti-VEGF therapy and TAM regulation: links to tumor vascular normalization
10.18958/7971-00036-0006401-00
菰原義弘,田中俊英,武笠晃丈
Yoshihiro Komohara1)/Toshihide Tanaka2)/Akitake Mukasa3):熊本大学大学院生命科学研究部細胞病理学講座1)/東京慈恵会医科大学附属病院脳神経外科学講座2) /熊本大学大学院生命科学研究部脳神経外科学講座3)

がん組織には多数の免疫細胞が存在する.なかでもマクロファージは腫瘍関連マクロファージ(tumor-associated macrophage:TAM)とよばれ,血管新生,免疫抑制,ならびにがん細胞の治療抵抗性に関与する.TAMには,免疫チェックポイント阻害剤の標的分子であるPD-L1をはじめ,さまざまな免疫抑制因子が発現しており,がん免疫療法の要としても注目されている.VEGF阻害剤は血管新生を抑制するだけでなく,TAMのがん組織への浸潤やTAMの活性化を抑制する作用も報告されており,「TAM制御」という側面も併せもつ.本稿では,TAMと血管新生,ならびにがん免疫との関連について最新の知見を概説する.さらに,膠芽腫におけるVEGF阻害剤を用いた臨床病理学的研究についても紹介する.

腫瘍関連マクロファージ,tumor-associated macrophage(TAM),膠芽腫,がん免疫

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