実験医学 2001年8月号 Vol.19 No.12

細胞の再プログラム化と万能性はどこまで可能か

中辻憲夫／企画

2001年07月19日発行
B5判
109ページ
ISBN 978-4-89706-791-9

定価：1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし
PDF版：あり

現在の幹細胞研究の飛躍的な進展は，再生医療や移植医療をはじめとするさまざまな臨床応用に大きな可能性を示しています．それとともに，成熟した体細胞核でも細胞質内の因子によってゲノムが再プログラム化（初期化）され，多能性幹細胞へ分化する能力をもちうることが明らかとなり，細胞や核の再プログラム化機構の解明が現在高い注目を浴びています．そこで本号では，世界的なクローン研究の最前線とともに，生殖細胞系列・多能性幹細胞・組織幹細胞での再プログラム化に関する最新の研究現状と未来に向けての展望を，わかりやすく詳細に紹介いたします．ご期待ください！

特集

細胞の再プログラム化と万能性はどこまで可能か
クローン動物と生殖細胞・幹細胞研究の新たな潮流

企画／中辻憲夫

<概論>細胞の再プログラム化と万能性【中辻憲夫】

クローンマウスと再プログラム化【若山照彦】

クローンウシと再プログラム化【角田幸雄／加藤容子】

卵子のゲノミックインプリンティング【尾畑やよい／河野友宏】

生殖細胞と全能性はどのような関係にあるのか?【松居靖久】

胚性幹細胞がもつゲノム再プログラム化機構【多田政子／多田　高】

組織幹細胞の分化転換と再プログラム化骨髄間葉系幹細胞から心筋細胞分化誘導におけるDNAメチル化の役割【鈴木雄介／福田恵一】

トピックス

News & Hot Paper Digest

G1期前半:細胞周期におけるブラックボックス【水野一也】

永久機構を成立させる分子機構【西谷真人】

APCは動原体に結合する【H. N.】

カレントトピックス

ES細胞から未分化神経幹細胞への分化誘導【等　誠司】

ブルーム症候群のKu70による相補性ショウジョウバエモデルからの発見【草野好司】

SOCS-1の肝細胞癌におけるメチル化不活性化と増殖抑制作用【吉川浩英】

リンパ球とインターフェロンγは原発性腫瘍の発生を防ぎ腫瘍の免疫原性を決定する:「免疫監視機構」に対する最近の視点【池田裕明】

クローン病感受性遺伝子IBD1／Nod2の同定【小倉裕範】

連載・特別記事

クローズアップ実験法

リン酸化部位特異的抗ペプチド抗体を用いた基質特異的キナーゼの新規発現クローニング法【松尾律子／落合　和／中島欽一／田賀哲也】

研究室へようこそ!

最終回　file No.7 人脈をつくろう!【野村慎太郎】

英文e–mail講座

第2回／プラスミドをください！2 【髙橋　弘】

Newラボレポート海外ラボ独立編

アメリカでラボをもつ日本人の苦労話 University of Texas Southwestern Medical Center at Dallas【黒尾　誠】

Webウォッチ

データベース／文献／セキュリティ／教育／展覧会【丸山和夫】

バイオベンチャー入門

第7回／バイオベンチャー放浪記その2【村井深】

遺伝子と疾病研究の最前線をゆく

悪性脳腫瘍に対する遺伝子治療【中原紀元／水野正明／吉田　純】

ONE POINT実験法

手抜き実験のすすめ15 タイムコース実験のポイント【福井泰久】

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【本書名】実験医学：細胞の再プログラム化と万能性はどこまで可能か
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