次号予告月刊実験医学

次号・2021年6月号 Vol.39 No.9(2021年5月20日発行予定)

特集/精神疾患の全身病態
疾患横断的アプローチで真の病因に迫る(仮題)

企画/友田利文(トロント大学 CAMH)

ポストゲノム時代の精神疾患研究はゲノム情報の網羅的解析とビッグデータ解析ツールの進歩で様変わりした.これらは貴重な情報であるが,それをどのように生物学的な理解に結びつけ,臨床応用するかについては明らかでない.その結果を踏まえて,では今後の精神疾患研究がどう進むのか? その方向性の例を本特集でご紹介する.具体的には,精神疾患は神経回路機能異常が重要な病態生理の一つではあるが,そのさらに根本に全身にわたる器質異常が関わることが各種ビッグデータ解析からも裏付けられてきた.特に,代謝疾患,炎症あるいは免疫異常,微生物学,基礎細胞生物学的変化が今後さらに追求されるべき課題だと考える.精神疾患の病態生理の研究が,脳神経科学だけでなく他分野も参画する学際的な研究分野に発展することを期待したい.(企画者より)

  • 概論―ポストビッグデータ時代の精神疾患研究―病態生理の学際的な理解に向けて【友田利文】
  • 精神疾患と代謝疾患―統合失調症におけるインスリン抵抗性を一例として【田口明子】
  • 精神疾患とオートファジー異常―プロテオスタシスと脳高次機能【友田利文】
  • 精神疾患とタンパク質凝集異常―神経変性を介さないその影響【田中元雅】
  • 精神疾患と腸内細菌叢―神経伝達物質の生成など、因果関係とメカニズム【長谷耕二】
  • 精神疾患と免疫異常①―GWASから示唆される相関関係と因果関係【神谷 篤】
  • 精神疾患と免疫異常②―ストレスによる心身の変化と末梢における炎症【北岡志保,古屋敷智之】

連載

  • いま知りたい!!
    • cGAS/STING経路がいま熱い!(仮)【田口友彦】
  • 新連載 査読者の“脳をつかむ”論文執筆術(仮)【布施雄士】
  • その他

※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
2021年6月号 Vol.39 No.9(2021-05-20発行予定)
【特集】精神疾患の病因は脳だけじゃなかった
増刊号 Vol.39 No.10(2021-06-04発行予定)
相分離から生まれる新しい生命科学(仮)
2021年7月号 Vol.39 No.11(2021-06-20発行予定)
【特集】がん代謝システムとその真機能を解き明かせ(仮)
増刊号 Vol.39 No.12(2021-07-20発行予定)
シングルセル解像度で迫るがん微小環境(仮)
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