編集/門松健治(東海国立大学機構/ 糖鎖生命コア研究所/名古屋大学)
生命科学者や疾患メカニズムの研究者のなかには「もともと糖鎖を専門としていなかったが,オミクス解析などしているうちに結果的に糖鎖を解析することになり,論文化できた人の事例が知りたい」と思う方が多いそうです.そこで本特集では,糖鎖研究で最先端を走る研究者に執筆をお願いし,各稿を読めば「そういう理由で(他のパスウェイではなく)糖鎖に着目したのか!」「〇〇までわかっているケースでは,次に△△などの手法を使えばいいのか!」などがわかる,魅力的で納得感の高い総説の結集をめざします.そのために基礎生物学および臨床医学での実例を前半に紹介し,後半に糖鎖解析の基本を置く構成にしました.(編者より)
編集/木賀大介(早稲田大学電気・情報生命工学科)
近年,生体分子の“利き手”=キラリティに踏み込み,鏡像の分子・細胞系を設計・制御する「ミラーバイオロジー」が急速に現実味を帯びています.d - ペプチドやl - 核酸(スピーゲルマー)などは生体内安定性や免疫回避性を武器に創薬へ進み,鏡像翻訳系・鏡像酵素の構築も報告が相次いでいます.一方で,分解抵抗性や免疫認識の回避がもたらす生体・環境リスク,研究規制や責任ある開発の枠組みづくりも論点です.本特集では,生体のホモキラリティ成立機構という基礎から,医薬・診断への応用最前線までを第一線の研究者が俯瞰し,加えてリスク評価,標準化,規制・倫理・社会受容の議論を同じ誌面上で接続します.分野横断の読者が,10 年先を見据えた“使える知”としてキラル技術の本質と限界を掴み,自身の研究開発に反映できる視座を提供することを狙いとしています.(編者より)
※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.