次号予告月刊実験医学

次号・2024年6月号 Vol.42 No.9(2024年5月20日発行予定)

特集/ヒト初期発生に挑む胚モデル
明らかとなる“子宮の中のブラックボックス”の分子メカニズム(仮題)

企画/髙島康弘(京都大学iPS細胞研究所)

受精からはじまる初期発生,特に胚盤胞から着床期にかけての発生は,細胞がダイナミックに運命を決定し個体を決定づける最も重要な時期である.近年胚を試験管内で培養する技術が進展するとともに幹細胞を用いた胚モデルの構築法が開発され,ヒト着床期初期発生が解き明かされようとしている.同時にこのような試験管内のヒト初期発生研究を補完するためには,動物モデルでの解析が非常に重要になる.霊長類を用いた初期発生研究の進展に関しても概説する.最後にこのような幹細胞を利用した胚モデル研究の著しい発展に伴い,新たな倫理問題が惹起された.科学者と社会との対話が重要であり,倫理的問題についても議論する.(企画者より)

  • 概論―ヒト初期発生のメカニズム解明に向けた胚モデル研究のいま【髙島康弘】
  • ブラストイドを含むヒト統合胚モデル【柳田絢加】
  • ヒト非統合胚モデル【大久保 巧】
  • ヒト栄養膜幹細胞,試験管着床モデル【岡江寛明】
  • チンパンジーの胚モデル【正木英樹】
  • カニクイザル着床期発生【中村友紀】
  • マーモセットの着床期発生と胚培養【佐々木えりか】
  • ヒト胚モデル研究と生命倫理【藤田みさお】

連載

  • いま知りたい!!
    • ChatGPTを用いたPythonプログラミング(仮)【尾崎 遼,松澤亮輔,新井悠也】
  • クローズアップ実験法
    • がん公共データ活用ガイド―TCGAを中心に(仮)【丹下正一朗】
  • その他

※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
2024年6月号 Vol.42 No.9(2024-05-20発行予定)
【特集】ヒト初期発生に挑む胚モデル(仮)
増刊号 Vol.42 No.10(2024-06-05発行予定)
良い炎症・悪い炎症から捉えた腫瘍免疫学(仮)
2024年7月号 Vol.42 No.11(2024-06-20発行予定)
【特集】がん間質に増生するCAFの本態・状態・多様性とその機能(仮)
増刊号 Vol.42 No.12(2024-07-19発行予定)
ヒト免疫細胞サブセット最新研究(仮)
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