編集/長尾昌紀(東京⼤学⼤学院医学系研究科),上田泰己(東京⼤学⼤学院医学系研究科/久留⽶⼤学分⼦⽣命科学研究所)
近年,シングルセル解析や空間解析の飛躍的な発展により,限られた組織領域において1細胞レベルの解像度でマルチオミクス解析を実現することが可能になりました.加えて組織透明化技術の進展により,測定領域を三次元(3D)空間へと拡張し,まさに「全身全細胞解析」の時代が目前に迫っています.本特集では,このような革新的な時代の到来を加速させる鍵となる技術を解説いただくとともに,これらの新技術が発生・神経・がん・免疫・老化といった生命医科学分野でどのように応用され,どのようなことが明らかとなるのかを,それぞれの領域を牽引するトップランナーにご執筆いただきます.(編者より)
参加者/鎌田真由美(北里大学),佐々木真理子(国立遺伝学研究所),瀬川勝盛(東京科学大学),高橋康一(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター),村松里衣子(国立精神・神経医療研究センター),山本慎也(ベイラー医科大学)
昨今,AIの発展や大規模解析の普及に伴って研究が急速に進歩すると同時に,研究スタイルも大きく変容しています.そこで本座談会では,さまざまな分野の第一線でご活躍の先生方をお招きし,「革新的な技術」や「これから求められるブレイクスルー」,そしてそれらが基礎医学・生命科学研究をどのように変えていくのかについて,それぞれのご専門の立場から闊達に議論いただきました.さらに,これからの研究との向き合い方,次世代の育成に必要なことについても熱意のこもったメッセージをいただきました.ぜひご一読ください.
※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.