次号予告月刊実験医学

次号・2026年2月号 Vol.44 No.3(2026年1月20日発行予定)

最新号

特集1/固形がんの免疫細胞療法 CAR-T、TCR-T、CAR-NK、TIL…課題を克服する基礎と臨床

編集/籠谷勇紀(慶應義塾大学医学部先端医科学研究所)

造血器腫瘍に対するCAR-T細胞療法の実臨床における実績が蓄積されている一方,固形がんに対する免疫細胞療法はやや遅れをとってきた.しかし近年では徐々に有望な臨床試験結果が示されつつあり,またCAR-NK細胞に代表されるように,他の免疫細胞を用いる細胞医薬品も各細胞種の特徴を生かすかたちで開発が進んでいる.さらにはCARだけでなく,TCR-T細胞療法や腫瘍浸潤T細胞(TIL)療法についても海外では承認が得られてきており,これらのモダリティの開発状況,改良に関する基礎研究面での新たな知見について紹介する.(編者より)

特集2/CLEMを使って蛍光像のここ、電顕で見ませんか? 標的部位を精密に狙い超微構造を見る

編集/太田啓介(久留米大学医学部医学科先端イメージング研究センター)

光-電子相関顕微鏡法(Correlative Light and Electron Microscopy:CLEM)は,光学顕微鏡と電子顕微鏡を橋渡しする手法である.同一試料の同一領域を二つのイメージング法で観察することで,ライブイメージングや組織化学に基づく細胞機能と,ナノメートルレベルの微細構造とを相関できる.これにより,高い説得力をもつデータの取得が可能となる.従来,CLEM 観察はきわめて困難とされてきたが,近年はボリュームEM を含む最新のSEM 技術の進展により,現実的なアプローチへと発展している.本特集では,これらのモダンCLEM 手法を紹介する.(編者より)

連載

  • クローズアップ実験法
    生きたまま頭蓋骨を透明化する「SeeThrough」(仮)【三國貴康,田井中一貴(新潟大学脳研究所)】
  • その他

※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
2026年1月号 Vol.44 No.1(2025-12-19発行予定)
【特集】特集1:全身全細胞解析に挑む シングルセル×空間オミクス×透明化で見る生命像/特集2:【座談会】私たちの研究はどこへ向かうのか?
増刊号 Vol.44 No.2(2026-01-20発行予定)
食で制御する腸内細菌叢と健康
2026年2月号 Vol.44 No.3(2026-01-20発行予定)
【特集1】固形がんの免疫細胞療法 CAR-T、TCR-T、CAR-NK、TIL…課題を克服する基礎と臨床/【特集2】CLEMを使って蛍光像のここ、電顕で見ませんか? 標的部位を精密に狙い超微構造を見る
2026年3月号 Vol.44 No.4(2026-02-20発行予定)
【特集1】生命の暗号を解き明かし,創造するゲノム言語モデル(仮)/【特集2】あなたのサイエンスを発展させる研究エコシステムに飛び込もう(仮)
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