エクソソームを中心とする細胞外小胞研究が興隆し10年余り,細胞間コミュニケーションツールとしての機能が次々と明らかになる一方,再現性のある機能解析を行ううえでの課題も蓄積されている.新しい研究開発と並行して,研究の質向上に向けた取り組みが世界的に進んでおり,2024年あらたな研究指針となるMISEV2023がリリースされた.エクソソームを取り巻く市場は拡大の一途をたどっており,EVに対する社会理解は玉石混交となりつつある.次の10年を見据え,今あらためて多様な生物学領域における最先端の知見を集結することで,細胞外小胞研究がもつ魅力,大いなる可能性を紹介する.(編者より)
編集/中川 草(東海大学),坂口翔一(大阪医科薬科大学)
さまざまな自然環境・野生動物などから同定したRNA情報からRNAウイルスの発見が相次いでいる.特に,ほぼすべてのRNAウイルスが有するRNA依存性RNA合成酵素(RdRp)を足がかりに,多様な環境に生存するRNAウイルスの存在が明らかになってきた.同時に,RdRpをもたないRNAウイルスもさまざまに見出されてきており,本特集ではそのような多様なRNAウイルス探索研究の歴史とこれからを取り上げる.(編者より)
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