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骨恒常性維持における分岐鎖アミノ酸の役割

The functional role of branched chain amino acid in maintaining bone homeostasis
深澤和也,檜井栄一
Kazuya Fukasawa1)/Eiichi Hinoi1)2):Laboratory of Pharmacology, Department of Bioactive Molecules, Gifu Pharmaceutical University1)/United Graduate School of Drug Discovery and Medical Information Sciences, Gifu University2)(岐阜薬科大学機能分子学大講座薬理学研究室1)/岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科2)
10.18958/7131-00001-0000257-00

超高齢社会に突入しているわが国において,「平均寿命」と「健康寿命」の差は大きな社会問題である.特に,骨粗鬆症をはじめとするロコモティブシンドロームが,「健康寿命の延伸」を阻む一因となっている.近年,分岐鎖アミノ酸(branched chain amino acid,BCAA)が,ロコモティブシンドロームの予防・治療効果を発揮する候補因子であるとの報告がなされている.本稿では,BCAAと骨の健康維持の関連について,分子メカニズムを交えながら概説する.

骨代謝,アミノ酸トランスポーターLAT1,アミノ酸シグナル,mTORC1

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