exocytosis

開口放出(exocytosis).シナプス小胞や有芯小胞に含有された神経伝達物質が細胞外に放出される際に起きる現象.小胞は形質膜(例えばプレシナプス膜)の特異的な部位に結合して(docking),次いで分泌直前の準備状態(priming)になる.刺激によって細胞内カルシウム濃度が局所的に上昇すると,これが引き金となって小胞膜と形質膜の間で膜融合(fusion)が誘導される.その結果,小胞の内腔が細胞外に向けて開口されるため,含有されていた神経伝達物質の放出が起きる.小胞膜と形質膜の結合と融合にはSNAREと呼ばれる特異的なタンパク質複合体装置が働くことが知られている.

実験医学増刊 Vol.28 No.5

参考書籍

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