高解像度MRIにより,通常のT1画像でも脳全体を1mm四方程度のボクセルデータとして得ることが可能となっている.このデータの利用により,脳の容積変化をボクセル単位で統計解析する方法をVBM法とよぶ.各個人の脳の形態情報を標準化したうえで,正常人の標準的な脳の形状の平均と比較し,ボクセル単位で統計処理を行うことにより,統合失調症のような機能性精神疾患における微細な脳の容積変化でも検出することが可能となった.