末梢動脈性疾患のうち,安静時疼痛・皮膚潰瘍・壊疽を認める病態.血行再建術によって治療可能なのは約半数にとどまり,治癒が得られる症例はわずか1/4程度である.虚血性心疾患または脳血管障害を高率に合併し,1年以内の死亡率は約20%ときわめて予後不良であることから,四肢の疾患よりむしろ全身疾患として捉えるべきである.