補体副経路

副経路は病原体表面で直接C3の分解が行われることで開始する補体活性経路の1つ.肝臓でつくられたC3は血液中でC3aとC3bに分解される.C3bは病原体の細胞膜に結合し,これにB因子が結合する.さらにこの複合体はD因子によって分解され,BaおよびC3転換酵素Bbとなる.C3bBb複合体はC3をさらにC3aとC3bに分解し,病原体表面のC3bBbは増加する.C3b複合体はC3bBbC3bとなり,これはC5をC5aとC5bに分解し,C5b,C6,C7,C8,C9からなる複合体は細胞膜障害性複合体 (membrane attack complex:MAC) を形成し,病原体の細胞膜に穴を開け,浸透圧の変化によって細胞を溶解する.H因子はC3bに結合することで副経路に抑制的に働く.

実験医学 2011年3月号 Vol.29 No.4

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