Dppモルフォゲン仮説

野生型のRpL19を2コピーもつ組織上に,野生型RpL19を3コピーもつ勝ち組クローンと,Minute変異クローン (M/+) を作出し,これらの姉妹クローンを競合させると,増殖能の低いMinute変異細胞において,細胞外に存在する生存因子Dppの受容能の低下により,JNKの活性化が生じ,細胞死が増加する.勝ち組となる野生型細胞ではDpp受容能がMinute変異細胞に比べて相対的に高く,競合する2種類の細胞の運命が,器官におけるDppの濃度勾配とそれぞれの細胞におけるDppの受容能の差異により決定づけられるとする仮説である.図1Bに,リボソームタンパク質の機能欠失により誘導される細胞競合について示す.

実験医学 2011年6月号 Vol.29 No.9

参考書籍

  • [SHARE]
  • Send to Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バイオキーワード集:索引


A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W X Y
Z        
数字 その他