SLECとMPEC

エフェクターおよびメモリーCTLは,種々の表面マーカーおよび機能指標の組み合わせから同一時点においても多様性に富む.基本的な対立概念として,サブセットは,(1)末梢で抗原発現細胞を排除するエフェクター型と,(2)長期生存性や増殖能が高いメモリー型に分類される.メモリー期において,遊走・接着分子パターンから分類すると,それぞれ(1)エフェクターメモリー(Tem; CD62LloCCR7lo)と(2)セントラルメモリー(Tcm;CD62LhiCCR7hi)とされ,主に解剖学視点が主軸になる.エフェクター期において,メモリー移行性から評価したものが,(1)SLEC(最終分化型)と(2)MPEC(メモリー前駆型)であり,後者は高い確率でメモリーCTLに移行する.両者を比較することで,CTL分化を規定するシグナル・転写因子群が明らかになってきている.

実験医学増刊 Vol.29 No.17

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