概日リズム

24時間周期の生物リズムをさし,地球上に棲むほとんどすべての生物に備わる基本的生命現象で,24時間周期で自転する地球環境に適応すべく獲得されたものと考えられる.哺乳類の概日リズムセンターは脳内視床下部の視交叉上核(suprachiasmatic nucleus:SCN)に存在し,入力系としては,光,食餌,(ヒトでは)社会的キューがあるが,光が最大の同調(entrainment)因子である.出力系は,行動(睡眠・覚醒)リズムやホルモン分泌リズムのみならず自律神経系の関与するほとんどすべての生理現象がある.それらの異常は,がんのみならず,内分泌,代謝,循環,消化器系などから,気分に至るまでさまざまな疾患に関与することが知られている.概日リズムを規定する遺伝子として時計遺伝子(Periodなど)が知られている.

実験医学増刊 Vol.30 No.13

参考書籍

  • [SHARE]
  • Send to Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バイオキーワード集:索引


A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W X Y
Z        
数字 その他