ジムザール

ジムザール(一般名:塩酸ゲムシタビン)は代謝拮抗性の抗癌剤で,日本では非小細胞肺癌と膵癌の適応で販売.癌細胞が増殖する際のDNA合成過程においてDNAに取り込まれ,この合成を阻害し,細胞死を引き起こす.患者さんの嫌がる脱毛の副作用が1%未満と少なく,また30分間の点滴静注投与であることから,QOLの観点からも医師や患者さんにとって有力な選択肢の1つとなっている.進行膵癌では,ジムザールが第一選択薬になっている.非小細胞肺癌では,プラチナ製剤との併用が中心で,治療ガイドラインでも併用療法のキードラッグとされている.最近では,ジムザールとカルボプラチンを併用することで,外来による治療が可能となっている.

Bioベンチャー 2004年5-6月号 Vol.4 No.3

参考書籍

  • [SHARE]
  • Send to Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バイオキーワード集:索引


A B C D E
F G H I J
K L M N O
P Q R S T
U V W X Y
Z        
数字 その他