短時間の虚血により心筋細胞の虚血耐性が増強し,その後の虚血再灌流による障害が抑制される現象.そのメカニズムとしてトリガー機構,細胞内情報伝達機構,細胞内効果器が明らかにされ,その作用点によって,一部の吸入麻酔薬やmKATPチャネル開口薬など,薬剤によるプレコンディショニング効果も報告されている.