1999~2000年に,老人斑を形成するアルツハイマー病モデルマウスに合成アミロイドβを抗原として接種すると,老人斑形成が予防され,認知機能障害も改善することが報告された.それ以降,アルツハイマー病の治療法として,アミロイド免疫療法が大きく注目され,ワクチン療法 (能動免疫),抗体療法 (受動免疫)ともに開発が進められ,多くの治験が行われている.