静磁場の方向に核磁化が回復し,熱平衡に達する緩和過程の時定数.熱平衡状態の磁化をMoとすると時刻tでの磁化の大きさM(t)は,(Mo-M(0))・{1-exp(-t/T1)}となり,この時定数がT1である.励起された核磁化のエネルギーが周辺の環境に移動していく過程であり,含水量や温度などに影響を受ける.静磁場に対して縦方向であることから縦緩和時間とも呼ばれる.