MSCsは組織の損傷部位に遊走し,周辺細胞の治癒能力を活性化するのに必要な分子を分泌する(パラクライン作用).また,移植されたMSCsはレシピエントの組織に短期間,かつごくわずかな生着しかみられなかったことから,MSCsによる損傷治癒は,組織がもつ内在性治癒能力を活性化させるもので,MSCs自身は損傷部位に長く留まらないらしいということが提唱されている.