インスリン分泌不全による1型糖尿病,インスリン抵抗性による2型糖尿病と並んで,アルツハイマー病を神経細胞のインスリン抵抗性による3型糖尿病としてとらえる考え方がある.つまり,慢性の高インスリン血症が神経細胞内へのインスリンのシグナル伝導を抑制し,神経細胞の糖利用を障害するという,いわば「脳のメタボ」仮説である.