がんの分子標的治療の標的となる分子の同定には,がんの特徴,つまり,がん細胞と正常細胞,がん組織と正常組織がどのように異なるのかを明らかにすることがまず重要である.Weinbergらは,2000年にCell誌において「がんのホールマーク(特徴)」として,細胞死の耐性,転移能の獲得などの6つの主要ながんの特徴を提案している.このレビューは,2011年にアップデートされている.