糸球体硬化は,さまざまな腎糸球体疾患により糸球体障害が引き起こされた結果起こる,最終到着地点である.病理学的には,「糸球体毛細血管の消失と細胞外基質の沈着」と定義されている.ポドサイト障害から生じる糸球体硬化は,ポドサイトに再生能がないことから,ポドサイトが脱落した糸球体基底膜の部位を外側のボウマン嚢上皮細胞が被覆することにより糸球体硬化が進展していくと考えられている.z