フィブラート剤

肝臓に多く発現するPPARαを活性化し,脂肪酸燃焼を促進するなどして,高中性脂肪血症を改善するものと考えられている.PPARαは,PPARγ,δとともに動脈硬化巣にも発現が認められ,抗炎症作用やコレステロール引き抜き作用を介して,抗動脈硬化作用を発揮することも期待され,昨年実際にヒトにおいてFIELD試験においてエビデンスとして示された.さらにわれわれは,PPARαの活性化剤が脂肪組織,特に浸潤してきているマクロファージにおいて,アディポネクチン受容体AdipoRの発現を増加させるなどして抗炎症作用などを発揮し,全身のインスリン抵抗性改善に寄与している可能性を報告した.

バイオテクノロジージャーナル 2006年5-6月号 Vol.6 No.3

参考書籍

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