シンドロームX

高脂肪食や運動不足といった生活習慣によって肥満が惹起されるとインスリン抵抗性を基盤として,糖尿病,高脂血症,高血圧症といった動脈硬化のリスクファクターが1個人に重積してくる,というメタボリックシンドロームの概念は,診断基準が昨年,欧米や日本で相次いで発表されとことから非常に注目され,よく知られている.このマルチプルリスクファクターシンドロームの1つとして最初に,Reavenによって報告されたものがシンドロームXである.1個人に,インスリン抵抗性,高インスリン血症,耐糖能異常,高中性脂肪血症,低HDLコレステロール血症,高血圧症が重積するシンドロームと記載された.引き続いて,Kaplanによって死の四重奏が,De Fronzoによってインスリン抵抗性症候群が,松澤によって内臓脂肪症候群が報告された.

バイオテクノロジージャーナル 2006年5-6月号 Vol.6 No.3

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