ショウジョウバエの卵巣は,15本程度の卵巣小管が束になったバナナの房のような形をしている.飛翔などの激しい動きから身を守るために,卵巣小管の前端には端子とよばれる構造があり,体内の別の器官に固定されている.キャップ細胞は端子の基部に存在している.エスコート幹細胞や濾胞幹細胞と同様,中胚葉性の細胞であり,卵形成は,これらの細胞に取り囲まれて進行する.