胎児,新生児の血中に含まれる免疫グロブリン(Ig)のほとんどは母親由来のIgGで,胎盤を介して胎児に移行したものである.移行抗体は生後9カ月までには消失するが,自ら十分量の抗体を産生できない生後数カ月の間,種々の病原微生物による感染から新生児を守る働きを有する.