移動する細胞や神経細胞の成長円錐のラメリポディアではF-アクチンは先導端から細胞体へ向かって絶えず流れていく.その駆動力は,先導端でのG-アクチンの重合によりF-アクチン自体が細胞体へ向かって押し出されることと,ラメリポディアの基底部のミオシン系モータータンパク質によってF-アクチンが細胞体へ引っ張られることが考えられている.ラメリポディアの長さが変わらない場合,アクチン求心性流動の速度は先導端でのアクチン重合速度と等しくなる.