2光子励起で,Ti:Sapphire近赤外パルスレーザがよく使われるのは,短い時間(ピコ秒レベル),速い繰り返し頻度(80 MHz程度)で発射できるためである.生物組織が近赤外の波長に対して低い吸光度をもつことと,励起が局所的に起こるため,光が散乱される脳スライスの中でも,生きた細胞を長時間にわたって観察することができる.