アメーバ赤痢

感染症法五類に指定される寄生性原虫症である.世界では年間全人口の1%が罹患し,10万人の死者を生む.

感染は赤痢アメーバ原虫のシスト(嚢子)に汚染した水・食物などの経口摂取で起こる.大腸で脱嚢した栄養体が組織に接着・侵入し,感染者の5~10%に大腸粘膜の破壊,大腸炎や粘血性の下痢を起こす.一部で肝臓・肺・脳などに播種し,膿瘍を生じ,重篤化する.また,感染者の一部は無症状シストキャリアとなり,次の感染源となる.

実験医学増刊 Vol.27 No.10
実験医学増刊 Vol.32 No.15

参考書籍

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